『自分自身への挑戦』 川口大道芸グランプリ回想編 | バルーン王子アキのコラム

	『なんでもええから日本で１番になってこい』 なぜ大道芸人になったのか？	［2010-01-01］
	『苦労と努力は買ってでもしなさい』 デビュー当時の頃	［2010-02-05］
	『下手なSHOWしたら叩かれるよ』 大道芸ワールドカップへの道	［2010-03-08］
	『サインの列はどうしますか？』 大道芸ワールドカップ1日目	［2010-04-15］
	『大切な時間をプレゼントして頂いてる』 大道芸ワールドカップ完結編	［2010-05-28］
	『自分自身への挑戦』 川口大道芸グランプリ回想編	［2011-03-30］
	『集中力が緊張を超えました』 川口大道芸グランプリ完結編	［2011-11-21］
	『教えることは、それと同時に自分が教わること』 海外での苦戦	［2015-05-11］
	『素直に喜べたの何年ぶりだろ(笑)』 ドイツでの成長と成功	［2015-05-11］
	『日の丸を見ただけでいいパフォーマーのはず』イタリアでの大道芸コンテスト	［2015-10-21］
	『一生忘れられない光景』イタリアでの大道芸コンテスト完結編	［2018-03-06］

管理運営 イベントパートナー

長い沈黙を破り、第６弾のコラムを書きたいと思います。楽しみにしていただいていた方すいません。

先回までのコラムで書きました大道芸ワールドカップですがその後2009・2010と初選出から3年連続で出場することができました。

 

特に昨年の2010は過去今までにない程のお客様にお越しいただき満足いく形で終了しました。

ラストのショーでは涙が込み上げてきて泣いてしまい、ぐちゃぐちゃな顔で最後の挨拶をして申し訳なかったです(笑)

 

皆さんに支えられてショーが出来てるんだな。と改めて感じさせられました。

本当にありがとうございました☆大道芸ワールドカップ大好きや！

 

 

そんな大道芸ワールドカップも終わり12月。忘れられない時期になりました。

川口大道芸グランプリというコンテスト形式の大道芸フェスティバルの予選がはじまります。

今年に懸ける意気込みは特別なものがありました。

 

 

ちょうど一年前、2009年大会にも出場していたのです。当時、「バルーンパフォーマンスでどこまで戦えるのか？どこまで食い下がれる？」と常々思っていたのを憶えています。

当時の事は、今思い出しても胸が熱くなります。

 

 

まずは予選突破と思った矢先、対戦相手を見て自分のくじ運の無さを恨みました。実力者揃いで、負けても仕方ないと思いました。

今にして思えば、決してくじ運が無かったのではなく、大会に出場するクラスの芸人さんは、みんな自分にとって強敵だっただけの事でした。

ただ、当時はその思い込みが功を奏し、「自分ができる事を全力でやろう」と開き直ることができました。

無我夢中でショーをした結果、満足いくショーが出来ました。会場は笑顔と笑い声でいっぱいでした。

 

 

決勝進出という審査結果をステージMCの方から聞いたときは一瞬耳を疑いました。

それと同時に、バルーンパフォーマーとして大道芸のタイトルを取りたいという気持ちでいっぱいになりました。

大道芸ワールドカップの時もそうでしたが、大道芸界ではこれまで、なかなかバルーンパフォーマーが中心になることはありませんでした。

どうしても「子供向け」ということでコンテストでも上位に名を連ねることが少なかったのです。

「そんな壁をぶち壊したい」という気持ちは、ずーっと抱いていましたので、今回そのチャンスが来た！と気持ちの高ぶりは押さえられませんでした。

 

 

期待と緊張に胸をふくらませ、決勝当日をむかえました。

決勝戦は自分含め各予選突破者3名に全予選から1名だけ選ばれる敗者復活者の合計4名で優勝を争います。

ついにここまで来た。ゴールは目の前だ。緊張に打ち勝ち、精一杯のショーを気持ちと一緒にぶつけました。

 

 

結果からお伝えしますと、惨敗と言わざるをえません。ポイントも相当離されていました。

力の差を見事に見せ付けられました。太刀打ちすらできませんでした。

自分の中では決して悪い出来では無かっただけに、審査員や観客の方からの「調子悪かった？」などの慰めや心遣いが逆に辛かったです。

 

 

実力・構成・魅力…何もかもが足りない。正直へこみました。なかなか、気持ちを整理できずにいました。

それに追い打ちをかけるかのように、サイトの掲示板に中傷的な書き込みがありました。

「あのショーで優勝出来るとでも思ったのですか？」などの刺々しい文字がさらに自分を苦しめ、なんでそんな風に思われたのか？

悔しくて悔しくてやりきれない気持ちでいっぱいでした。

 

 

中傷的な事を言われた時、悔しさや怒りが込み上げてくるのは、自分に甘さがあったのを分かっているからだ。悔しいならもっと努力すればいい。

僕の尊敬する大道芸人さんの言葉です。

 

 

確かに、予選を勝ち抜いた時…もしかしたら…優勝出来るかも…優勝したい！

そんな考えがありました。

予選を突破した時のどこか吹っ切れていて、がむしゃらで、精一杯観客の方々に目を向けていたショーでは既に無かったように思えます。

その後もたくさんの芸人仲間に支えられました。

嫌な顔ひとつせず愚痴を聞いてくれたり、弱音もいっぱい吐きました。その度にたくさんの元気や勇気そして、笑顔をもらいました。

 

 

 

転んでもただでは起きない。

来年も必ず出場しよう。そして忘れ物を取りに行かなくては。

 

 

そんな一年前のことを思い出して、今年も川口大道芸グランプリの予選が開幕しました。

この続きはまた次回をお楽しみに。

バルーンパフォーマー　アキ

ご意見、感想、ファンレター、次に何を書いて欲しいか等ご要望は、aki@event-partners.netまで。
読者様の反応があれば続きますし、なければ続きません！お願いします！
何件かファンレターをいただきました。反応をいただけることで、このコラムを運営しているものとして嬉しく思います。
いただいた応援メッセージはアキさんにお届けいたします。
管理運営 株式会社パートナースケッチ