『苦労と努力は買ってでもしなさい』 デビュー当時の頃 | バルーン王子アキのコラム

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寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか？

今回のコラムはデビュー当時のお話をしたいと思います。

皆さんはバルーンショーってどんなイメージでしょうか？

• プードル・キリン・ウザギ等を作り観客の方にプレゼント
• 子供がバルーンをもらって喜ぶ！！！

自分はそんなイメージでした。

デビュー当時の衣装も可愛い感じ(ピンクの帽子・動物のイラストの洋服)で、今の衣装とは正反対でした(笑)

しかも、その頃の芸名はアッキー☆可愛いでしょ？(笑)

 

そんな中、正式なショーの依頼があり、ショーをすることになりました。
そこで大失敗…30分しないといけない所を、その頃は体内時計が全くない上に緊張で音楽も聞こえない、ガチガチで体内時計的には40分位ショーをした感覚でした。
しかし実際は13分しか経っていなかったのです(>_<)

そりゃ～もぅクライアントさんに凄く怒られましたよ。

けど失敗したからこそまた一歩踏み出せ成長できました。 失敗した事から目を背けても何にもならないですからね。

 

自分は天才でもないし才能もないのは承知の上だったので、練習だけに打ち込みショーをこなしていきました。

『苦労と努力は買ってでもしなさい』

そんな時に母親から言われた一言です。

しかし、現実はそんなに甘くはなく、一向に仕事が増えない日々が１年以上続きました。

結局は人のマネばかりをした誰にでも出来るバルーンショー。アキじゃなくてもいい。

そんな感じだったのですから。

 

• 面白くない
• 個性がない
• 誰にでも出来そう
• 才能がない
• 華がない

 

関係者さんや芸人さん達からの感想です。 目の前で言われた事もあれば、陰で言われているのを聞いてしまった事もあります。

正直、辛かったです。見返してやりたいと思いました。

何故こんなに悔しいのか…。そう、自分に思い当たる悪い点を言われているからです。

 

まず先輩の芸人さんに相談しました。

『どんなショーがしたいの？』

と聞かれましたが、当時の自分には難し過ぎる質問でした。

そこで自分の転機となる一言。

 

『かっこいいバルーンショーなんてどう??』

正直、吹き出しました(笑)バカバカしいでしょ？

バルーンでかっこいいショーなんて出来る訳がない。だって誰もやってないし。

…って待てよ！誰もやってない…ハッ！！

 

衣装を一変し、誰もやってないショーを作るのには苦労しました。

何が正解で何が失敗なのかもわかりませんからね。

これは１年以上かかるなと思い、日々研究に励みました。簡単な道程ではなかったです。

 

そして一昨年、自分の更なる試練でもありチャンスでもある場所に招待して頂けました。

アジアでは最も規模の大きな大道芸フェスティバルのひとつである『大道芸ワールドカップin静岡（※）』に出場が決まったのです。

※『大道芸ワールドカップin静岡』…毎年11月初旬頃に静岡駅周辺で行われる、大道芸フェスティバルのことで、日本国内ではもちろんのこと、アジアでも規模の大きさでは、類を見ない。
審査も非常に厳しく、一定のレベルを満たしたと審査されたパフォーマーでないと、選出されない。
世界各国からパフォーマーが集まり、パフォーマンスのレベルの高さを競っている。
オン部門・オフ部門ワールド部門があり、アキの出場したオン部門では、現時点（2009年大会時点）では、純粋なバルーンパフォーマーの選出はない。

バルーンパフォーマーとしては、過去に例の無い初選出だったのです。

そこで新たな自分と向き合う時が来たのです。

アキのキャラクターへの覚醒の時が…

では、次回お楽しみに。

バルーンパフォーマー　アキ

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